人間関係の癒しのための心理講座~結婚へのブロックを癒す編(その6)~

神戸の元町、三宮から歩いて通える【ヨーガスクエア ディーバ】にて土曜日の夕方のクラスを担当しております谷畑昭一です。

結婚に対するブロックとは結婚にまつわる信念であり、その信念は過去の幼児体験において絶望した悲しみを再び繰り返すことがないように傷つくことがないように守ろうとして身につけていたけれど

しかし、心の奥底に封印した記憶と一緒に、こうしたかったこうして欲しかったという願望をも幽閉されたままだということを、癒しのプロセスを通じて理解できたと仮定して話しを進めさせていただきます。

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「犠牲のサイクル」について

今回は、「結婚へのブロックを癒す編」とのことなので、男女関係に焦点を当てて進めていきます。

抑圧された願望はいわゆる期待として隠された要求として男女関係に多く見られます。

しかし、相手に伝わることのない期待や要求の多くは伝わっていないのですから満たされるということがありませんので

「何であなたはわかってくれないの」と怒ってしまったことに見覚えがあるのではないでしょうか?

今は、書かれた文章を読んでいるので、客観的な視点ですので、とても身勝手な話しに思えますけれども

その怒りをぶつけられた相手は、なんで怒られているのかまったく身に覚えがないので途方に暮れる反応以外に術をしらないかもしれません。

その相手の反応からはじまるのを「犠牲」とここで呼ぶことにします。

なぜ「犠牲」と呼ぶかと言えば、自らの期待や要求を自分ではなく相手に満たしてもらうために、その前に相手を喜ばせて自分は喜べないことをする、つまり、自分は負けるけれども相手を勝たせるという意味からとなります。

この「犠牲」は、以下のように

隠された期待→その期待は満たされることがない→怒り→そんなに怒ることはないと反省する→自分の期待を満たさせるためにはもっと相手を喜ばせなければ→犠牲→隠された期待→こんなに私は頑張っているのに私の期待は満たされることがない→怒り→そんなに怒ることはない私の頑張りが足りないのかも….

このようにサイクル化することから「犠牲のサイクル」と呼んでいます。

書かれている文章を読んでいるだけですと、その期待や要求を相手に伝えれば済むことでは?と思われるかもしれませんが

絶望体験とともに抑圧した否定的な感情と当時の願望を防衛していること(心にトラウマという問題を抱えていること)で、なんとか相手に自分の要求を満たすために犠牲を試みつつ相手をコントロールしようとする心理作用がはたらくということですが

この「犠牲のサイクル」単体では結婚に対するブロックとなるということではなく、「結婚に対する信念」という防衛システムと組み合わされることによって、男女関係において親密になってから結婚へのステップの大きな壁となることから「絶望に隠された願望」に追加することでお話しさせていただきました。

「犠牲のサイクル」は、結婚後も「絶望に隠された願望」がいろいろな状況で親密感が深まることで浮上してくる癒しの機会として、え、これってもしかして「犠牲のサイクル」かも?ということは訪れると思われます。

心の中にトラウマとして問題を抱えていることで生じさせてしまっていることで「犠牲のサイクル」となるのですが、このことを日常生活の中で癒す機会と捉えるための心の鏡としての「投影」について次回はお話ししてみようと思います。

→次回の「投影」について、に続きます….

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