インナーチャイルドとは、大人の自分の中にいる傷ついた子供の自分です。
大人になっても癒されない子供の頃の恐怖心、怒り、悲しみなどの抑圧された
感情のことです。
慢性的な心身の病、人間関係のトラブルが絶えない、些細なことでイライラしたり
怒ったりが絶えない人は、傷ついたインナーチャイルドを抱えているかもしれません。
心理療法の分野では、この傷ついたインナーチャイルドを癒すことが、人や社会を
幸せに導くことにつながるとも言われています。
子供の頃に受けた親からの虐待、他の兄弟と差別され育った記憶、親のコントロールで
価値観を植えつけられて、自分の意見を言えなかったりなど、様々に原因は考えられます。
インナーチャイルドを癒されないままで大人になると、虐待された子供が、悲しいことに
自分の子供に虐待してしまうこともよく聞かれます。
または、表現されなかった抑圧された感情は、形を変えて心と体の疾患となって
現れたりします。
私の周りにも多くのそのような悪循環の症例がみられます。
心の傷があるところには、必ず執着があります。
何かに頑固にこだわるという執着は、意志の力の及ばない無意識にある心の傷です。
それを手放すには、抱え込んでいた時間の長さを考えても、時間がかかりますが、
無意識化に沈めたインナーチャイルドに気づき、自分自身で少しづつ・・・少しづつと
雪解けのように溶かしながら、手放していくことしか方法がないのです。
自分自身のエネルギーを親や誰かを憎んだり、自分を責めたりすることに使うのでは
なく、「何かに夢中になること」や「自分を輝かせることに没頭する」事に使うために
私達は生まれてきたのです。
本当のあなたは、生き生きと自分の感情を表現できるのです。
今よりもっと自由な心の状態に出合えるチャンスはきっとあります。
次回は、~ 「インナーチャイルドに気づき、心を癒す」 ~です。