「現代型うつ」という社会問題を語る際に、「未熟」という言葉がよく取り上げられます。「現代型うつは未熟な人格形成を背景にした、甘えに基づく現実逃避で、精神力の弱い若者の逃げ込む手段だ」という論調がその典型的です。
では、「仕事人間」と称され、家族との時間や自らの健康を顧みず、強制などされることなく過重労働を繰り返し、結果的に心身の不調をきたし、時には過労自殺、過労死に至ってしまうような働き方をする者が、成熟した人格の持ち主なのでしょうか・・・?
日本には自己犠牲の精神が尊ばれる傾向があります。例えば、困っている人に自分の顔を差し出す「アンパンマン」もそう。笑 ”karoshi”が英語辞書に載るほど特殊な国民性であることも、同時に理解されるべきのようです。
精神科医中井久夫先生は、成熟について「自分が大勢の中の一人であり、同時にかけがえのない唯一の自己という矛盾の上に安心して乗っかっていられること」と定義しています。
つまり、真面目、几帳面、仕事熱心で会社のために滅私奉公する中高年も、遊びには行けても職場には行けない若者も、どちらも人格形成としては「未熟」と捉える方が適切で、現代型うつの問題を若者未熟論で片付けないことが重要のようです。
自分の心と身体を知り調整する。心が過去のネガティブな事、未来の不安に彷徨うことでさらに自分で苦しみの中に…今を意識することで苦しみから解放されるはず…ヨーガ療法の客観視が今に生きる訓練に役立つことでしょう。
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