[優しさを伝える認知症ケア]

tokudai-ok,10

優しくしたいのに、思いばかりが空回り… 介護する人、される人ともに、ついイライラしてしまいます。介護した経験のある人なら身に覚えのあるジレンマの根本を見つめ、介護される人も、する人も楽になれるケアの技術「ユマニチュード」が注目されています。「ユマニチュード」とはフランス語の造語で「人であることを尊重する」という意味。提唱したのはフランス人のイブ・ギネスさん、ロゼット・マレスコッティさんという2人の専門家です。フランスでは35年の実績を持ち、400以上の医療機関・介護施設で導入されているそうです。

この方法論の基本は「ケアする人とは何か」という哲学に基づく、知覚・感覚・言葉による総合的なコミュニケーション技術です。技術を身につけることでケアされる人に、『この人(介護者)は自分を大切にしてくれる人だ』というメッセージを届けられる点において、多くの人に役立つでしょう。

ケアする人とはなにか?この方法は、基本的にケアする人をプロと想定しているため、1.ケアされる人の回復をめざす、2.機能を保つ、3.ともにいる、の3段階を意識する大切さを説きます。4つ目として、強制せず本人の力を奪わないこと。本人のためという大義名分で相手をコントロールしていないか?『してあげる』ケアで本人の能力を奪っていないか?家族介護者も含め自分のケアを客観的に見ることから始めます。

次に人とは何か? 「元気な人が、自分は何者かを説明するのは簡単です。でも認知症などの病気や障害で人との関わることが難しくなったらどうでしょう? その場合は、周囲の人が、その人をどう見て、語りかけ、ふれるか…つまり周りの人の関わり方の中で、人はその人であるようになると考えます」

①見つめること (相手を見る大切さを頭ではわかっていても、相手が寝たきりだったり、反応が鈍いとチラッと見て、すぐに作業に取りかかりがち。優しさを伝える視線の技術で「大切に思っている」ことを伝える。

②話しかけること (相手に声かけをしても反応がないと、黙々と作業を進めてしまう傾向が。相手が認識できる声かけでなければ、無視しているのと同じ。肯定的な言葉でできるだけ話かけ続けてみましよう)

③触れあうこと (相手の体を思い通りに動かそうと「腕をつかむ」のは、される側にとっては恐怖や驚愕でしかない。つかむのではなく「下から優しく支える」技術を身につけ、相手にリラックスしてもらう)

④立つこと (立つ、歩く、ができる人には、そうさせないケアは本人の健康を妨げる。寝たきり状態の人でも、専門家のサポートの下で再び回復の可能性も。立って歩く大切さを知り、その可能性を常に探ろう)

大切に思っていることが本人に届けば、ケアされる人はもちろん、ケアする側のストレスも少ないくなります。結果的にケアする人の燃え尽きを防ぐことにもつながります。

介護を実際にして気付くことは、介護する側が時間にとらわれず気長にできるところまで待つこと。焦る気持ちがお互いのイライラ、ストレスになります。食事など食べさせると早くすみますが、自分で食べてもらうことで唾液が出て消化機能も高まり、味わう事ができます。自分でできることの満足感と食べることの相乗効果で楽しみが増します。お互いに笑顔が♥ いつもの日常とは違うテンポでユックリと事がすすんでいきます。そこで介護する側の体と心の健康を保つことが大切になってきます。 疲れてきたら、手をお腹の上にあてて、鼻からユックリ息を吸ってみましょう…息を吐きたくなったらユックリ出してみましょう…何回か繰り返すとまたエネルギーが湧きあがってきますよ 🙂

 ~神戸元町三宮ヨガ ヨーガスクエア・ディーバ ~