~骨盤底筋群へ働きかける ヨーガセラピー~
あらためてですが、ヨーガは、本当に身体と心をすっきりさせてくれますよね!
じっくりと自分の体を意識しながらアーサナをすれば、効率的なセルフ ケアが、自ずからもたらされることは、みなさんにも実感していただいていると思います。
そして今回は、身体の仕組みをより理解しながらセラピー的な発想を加えたヨーガを、多くの女性がお悩みを持つ、“骨盤底筋”をご説明しながらご紹介してゆきます。
◆ 下腹部の臓器を支える骨盤底筋群
骨盤底筋群というのは、正式な医学用語ではないと思いますが、上図で示したような(※図の下部、赤い部分)エリアで、下腹部の臓器を支える筋肉の束の総称です。この筋肉の束が、骨盤の底で、子宮や膀胱、腸を支えるハンモックのような筋肉群のことです。これが、臓器をしっかり支えながら働いているからこそ、私たちの排泄が可能になっているのですが、その筋力が低下すると、膣や尿道の締りが衰え、頻尿の原因の一つになります。
◆ トイレの回数が多くなるのは、つらいものです。
一口に頻尿といっても、トイレに悩まされる、そのつらさは、本当に苦しいものです。
そして、頻尿症状の原因も過活動膀胱等をはじめ、間質性膀胱炎のほか、様々な原因があるそうですね。
しかし、その症状の原因が上記で説明したような骨盤底筋群の衰えによるものであれば、運動療法は、大きな効果をもたらします!
そこで、ヨーガセラピーですね!
◆ ヨーガセラピーによる対処法
ヨーガは、もともと深い瞑想状態をもたらすための心身の浄化を体系化したものですが、その数々の行法の中に、色々と活用できそうなものがあります。
例えば、この場合、“バンダ”と呼ばれるものがあげられるでしょう。“バンダ”とは、サンスクリット語で“締めること”という意味があります。頭に巻くバンダナは、このバンダが語源となったものです。
バンダにも色々と種類がありますが、やはり、膣を締め上げる[ムーラバンダ] は、おすすめですね。さらに肛門を締める[アシュヴィニ ムドラー]というものもあります。
ヨーガでは、こういったバンダのような締める行法は、プラーナ(※肉体内部で働く生命エネルギー)の流れを束ねる目的で行われました。(日本流にいえば、臍下の丹田をどっしりさせるイメージでしょうか…。)
具体的なプラーナの流れは意識できなくとも、膣を締め上げるムーラバンダを繰り返し行ってゆくと、その部位から身体がじんわり温かなってくるのを感じます。冷えの解消にも役立つといわれる所以ですね。
このようなバンダを、橋のポーズ、猫のポーズと組み合わせて行ったり、呼吸法にも取り入れたりすれば、身体だけでなく、心のリラックス効果ももたらし、トータルにアプローチすることができます。
さらに、ヨーガセラピーは、身体の隅々まで動かし、かつ、少しの時間、姿勢を保持しながら身体の部位へ意識化を促すので、その経験をしっかり身体に覚えさせることもできます。
その経験のバイオフィードバック効果も、自然治癒力を促すために貴重なポイントなのです。
ディーバでは火曜日の10:30~12:15「骨盤底筋ケア」のクラスでこのような対応をしています。
あなたも、ヨーガで、お腹の中からホッコリと温まってみませんか、お待ちしています♪
~神戸元町三宮 ヨーガスクエア・ディーバ~
ヨーガスクエア・ディーバのHPはコチラ→DEVA