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置かれた場所で咲きなさい


マタニティヨーガ協会の講習会で「置かれた場所で咲きなさい」という本の
紹介がありました。
出産を迎える妊婦さんだけでなく、多くの方の悩みに対する心の持ちようを
変えるメッセージが書かれてあります。

この本の著者は、ノートルダム清心学園理事長である渡辺和子さんです。
修道者である彼女は、30代半ばで突然、住んだこともない岡山県に派遣され、更に
大学学長に任命されて心が乱れることが多かった時に、一人の宣教師から短い英詩を
渡されたそうです。

Bloom where God has planted you.
( 神が植えたところで咲きなさい)

「咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々
 も幸せにすることなのです」と続いた詩は、「置かれたところこそが、今の
 あなたの居場所なのです」と告げるものでした。

この詩を受け取った彼女は、置かれた場所で自分らしく生きていれば、必ず
見守ってくださる方がいるという安心感を持ち、波立つ心が鎮まってきたそう
です。
そして、「私が変わる」ことによってすべてが可能になるということに気づき、
どんなところに置かれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせようと
彼女は、決心することができました。
結婚しても、就職しても、子育てをしても・・・「こんなはずじゃなかった」
と思うことが次々に出てきます。
そんな状況の中でも「咲く」努力をしてほしい。でも、どうしても咲けない時も
あります。 雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲か
なくてもいい。
その代わりに、根を下へ下へと降ろして根を張るのです。
次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために・・・。

彼女は、自分自身の経験を元に、学生達に「どんなところに置かれても花を咲かせる
心を持ち続けよう」「逆境を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる」と
伝え続けています。

不平や不満で、大切な一日を無駄にしないで、時間の使い方は、そのまま命の使い方
なのです。
「今」というかけがえのないこの瞬間を意識して、今の環境、今与えられた環境の中
で精一杯に生きていくこと。 置かれた場所で自分らしく生きていくということ。
今年も、あともう少しで終わろうとしています。 今年の一年を振り返ってみませんか?
自分の置かれた環境、置かれた場所で、自分らしく咲くことが出来たでしょうか。

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