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福島県の仮設住宅にヨーガ療法ボランティア

福島県でのボランティア
東日本大震災から今日で一年が過ぎました。
死者・行方不明者は1万9千人に上り、仮設住宅などで避難生活を強いられて
いる方々も34万人を超えています。
そして、東京電力福島第一原発事故のがあった福島県では、県外に避難した
6万3千人が、見えない帰郷の日々を待ち続けています。

そして、被災地では、「私達のことを忘れないでくださいね」という多くの
被災者からの言葉が聞かれるそうです。

今回は、福島第一原発事故の近くにお住まいだった福島県浪江町の方々が
一時的に住む仮設住宅にヨーガ療法ボランティアに行かせていただいた報告を
させていただきます。
3月3日桃の節句の日、波江町の行政よりの依頼を受け、仮設住宅で運動不足に
なっている方々の健康作りに役立つように「ヨーガ療法体験会」を行いました。
今回で6回目の実施です。
まずは、ヨーガ療法体験会のチラシ配りから始めました。 仮設住宅の周りは
雪が5cmくらい積もっていて、雪を踏みしめながら一件、一件を回ってチラシを
手渡しました。 
そして、時間にになると長靴を履いて、集会所に集まってくださいました。
そして、ヨーガ療法の目的と効果のお話しの後、ヨーガ実習を行いました。

初めての参加の方は、緊張している様子でしたが、時間の経過と共に、表情が
ほぐれてくるのが感じられました。
終わったあとは、「身体が温かくなったね」「リラックスしたよ~」という声が聞かれました。

実習の後は、桃の節句ということもあり、雛あられを食べながら、皆さんの日々の
過ごし方などを聞かせていただきました。
ご近所の方とも話をする機会がないので、周りの方々が、どのように考えて生活を
しているのかがよく分からないという声もありました。
自分のことよりも、小さい子供のいる家の方を気遣っている方も多くて、福島県の
方々の優しさに触れることができました。

私自身が、阪神大震災の経験者だと語ると、「復興にはどれだけの時間がかかった?」
など、町の復興への関心が特に高いですね。
このような大規模災害は、次にどこに起こるかもわからない。今回の震災での学びや
教訓を生かし、お互いに支えあうような国の仕組みづくり、安心して暮らせる町づくり
に真剣に取り組んでいくことがこれからの課題です。
被災地を訪問する機会を与えられたことにより、今回の震災が他者に起こったことではなく、
全体を自分として受けとり、被災者のこと、今回の出来事を忘れないことが大切であると強く
感じることができました。

今回の被災地ボランティアには、福島県のヨーガ療法士の手助けがあって実現する
ことができました。心より感謝致します。

   
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