月別アーカイブ: 2011年12月

今年一年を振り返って

冬景色
皆様にとって、今年の一年はどのような年でしたでしょうか?
今年の日本は、未曾有の東日本大震災で多くの方々が本当に大変な経験
と辛い思いをされました。
そして、震災を体験しなかった方々も、被災者の悲しみや苦しみを
少しでも和らげる為に、自分には何が出来るのか・・・。と
自分なりに、考え続けたことでしょう。

朝日新聞の世論調査によると、アンケートに答えた71%の方々が、
震災後、世の中の役に立ちたいという気持ちが強くなったという回答
だったそうです。
それほどに、多くの方々が、自分に何が出来るのか、どのように助け合
っていけばいいのかを考える機会を与えられたのですね。
大災害のあった年でしたが、多くの善意の心に包まれた年でもあったの
ですね。
私達は、日々の生活の中で、多くの方の善意の中に包まれて生活して
います。
しかし、スピードの速い生活の中で、その事を忘れて生活してしまい
がちです。自分は、一人で生きていると勘違いしてしまうこともあります。

ダライ・ラマ14世の書かれた著の中にこのような文面があります。
この文章を読むと、謙虚さと他人への感謝の気持ちの大切さに
気づかされます。

「今の自分の幸せがあるのは、すべて他人の勤勉な努力のおかげです。
 自分の周囲を見まわして、住んでいる家も、働いている建物も
 使っている道路も、着ている服も、食べている食べ物も、すべて
 他人が提供してくれたものであることを認識しなくてはなりません。
 見知らぬ無数の人々の親切がなかったら、これらのどれ一つとして
 存在せず、享受することも利用することもできないのです。」
「愛、ゆるし、思いやりにより、私達はさらなる希望と決意を手にし、
 より明るい未来に向かって進むことができるのです。」
        著:ダライ・ラマ14世 「ゆるす言葉」より引用

今年一年、お世話になった皆様方、本当にありがとうございました。
そして、迎える新しい年が、皆様にとって、素晴らしい一年となりますように・・・♪

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              2012年1月4日からレッスンスタートです♪

奇跡の一本松

復興の一本松
写真は、震災からの9ヶ月を被災者と共に歩み、復興への支えになった 岩手県陸前高田市の
「奇跡の一本松」です。

津波にも耐えて残ったこの「奇跡の一本松」に、多くの被災者が希望の光をもらいました。
一本松の前で、立ち止まり・・・これからの事について、あれこれと考えたことでしょう。
しかし、この「奇跡の一本松」も衰弱が進み、13日には、蘇生断念が発表されました。
希望は、一本松の枝を接ぎ木したクローンの苗(松の子)が、順調に成長し、いつの日か
松の子供達が、陸前高田市の松原へと再生することです。 

一本松が、被災者の前から消える日が来たとしても・・・・
奇跡の一本松からいただいた希望の光を、被災者一人一人の心の中に芽生えさせてほしいと願います。
そして、自分自身の中にもすでに希望の光があったということに気づき、これからの人生を歩んでいか
れることを心から祈りたいと思います。

スワミ・ヴィヴェーカナンダ大師は、ギヤーナ・ヨーガ講話集の中で「ヒツジライオン」
の喩え話を取り上げています。

「自分は力が無く、智慧もないひ弱なヒツジである」と自分を見なしている人ならば、
 少しのストレスにでも力なく倒れ、ストレス源に対処する方法も考えられないでしょう。
 しかし、ヨーガの修行とは、自分はちっぽけな肉体ではない、いつも移ろいゆく感情や
 知的判断ではない、ましてや、内心に潜む記憶の数々でもないと、悟ることにあり、
 ひいては、神様そのものの性質が自分の真の本性であると信じる信仰心こそが、ヨーガ
 修行にはまず、要求されます。

私達は、自分自身の本質を知る事で、ヒツジからライオンにも変われるのです。
内なる神様・神性・純粋意識には、無限の力が込められているからなのです。
どんな苦境にあっても私達は、それを乗り越える無限の力を内に持ち合わせているのです。
 
最後に・・・被災者の方々、そして、日本中に希望の光を与えてくれた「奇跡の一本松」に
心から感謝したいと思います。

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