月別アーカイブ: 2011年11月

自律神経のコントロール方法

自律神経
順天堂大学 医学部教授である小林弘幸先生の話題の著書「なぜ、「これ」は、健康にいいのか?」を
読んでみました。
自律神経をコントロールする「ヨガ」についても、「なぜ、ヨガは健康にいいと言えるのか。」という
題目で取り上げています。
まず、自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2種類に大別されます。
運動するときや頭を使うときなど、心身が「興奮」するときに優位に働くのが交感神経で、
くつろいでいるときや眠るときなど、心身が「リラックス」するときに優位に働くのが
副交感神経です。

車を安全に動かすためにはアクセルとブレーキ、両方の機能がきちんと作動することが必要な
ように、体も交感神経と副交感神経の両方が同時に働いていることが必要なのです。

では、交感神経と副交感神経は、どのような場合がバランスのとれた状態と言えるのでしょうか?
①交感神経も副交感神経も高い。
②交感神経が高く、副交感神経が極端に低い。
③交感神経が低く、副交感神経が極端に高い。
④交感神経も副交感神経も低い。

正解は、①番です!

健康な人の自律神経は、基本的に日内変動に即して、日中は交感神経がやや優位な状態になる
ことで、心身が活発に活動するのに適した体内環境をつくります。
夕方以降は副交感神経がやや優位な状態に変わることで、心身が静かに休むのに適した体内環境
つくります。 重要なポイントは、交感神経も副交感神経も高く、やや優位という状態を保って
いくことなのですね。
病気になりやすい時は、②番の交感神経が高く、副交感神経が極端に低いときなのです。
季節の変わり目も、このような状態になるために、血流が悪くなり、免疫力が低下することで
風邪やインフルエンザなどの感染症を発症するのです。
また、③番の交感神経が低く、副交感神経が極端に高い場合は、うつ病など精神的な病気になり
やすくなります。

では、日々の生活の中で、どのようにすれば自律神経のバランスを保てるのでしょうか?
この本の内容をまとめて書き上げてみました。
①良質の睡眠を充分にとる(寝不足は、副交感神経のレベルを低下させます。)
   寝る前に、翌朝にすべきことを決めて、安心して寝る。
②一日三食の食事(腸に刺激を与える→しかし、食べすぎないこと)
③ゆっくりの深い呼吸→ 吸う息の2倍で息を吐く。
④適度なストレスと、適度な余裕

ヨガが健康にいいと言われるのは、③番の「ゆっくりとした呼吸」を意識的にコントロールする
からなのです。 ヨガ行者は、呼吸を深くゆっくりとコントロールすることで、心身に宿る潜在能力を
引き出せることに気づき、それを行っていたのです。

著者である小林弘幸先生は、自律神経についての正しい知識を持っていなかった頃の
体調は最悪だったそうです。
しかし、意識的に自律神経をコントロールするようになってからは、当時と変わらずに
長時間仕事をしてもベストコンディションを保てるようになったそうです。
日々の生活で、焦ったときも、まずは立ち止まって「ゆっくりの深い呼吸」を実践しているそうです。 
頭の血流がよくなることで、脳の活動が高まり的確な判断ができるようになるそうです。
自律神経が乱れると「平常心」が失われます。
 
この著書の中で、私が、一番印象的だった言葉は・・・
自律神経をコントロールすることは人生をコントロールすることにつながる」です。

これから、寒くなりますので、自律神経が交感神経優位になります。 この季節の変わり目を
元気に乗り切るためにも、自律神経コントロール方法を身につけていきましょう♪

 
   
       
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あなたの不安解消法

紅葉
私達は、「今」を生きているのに過去や未来にも心は飛んでいくことができます。
実は、この事が私たちの心を不安定にさせる原因なのです。
過去も未来も私達には、コントロールすることは出来ません。
私達が、唯一コントロールできるのは、「今」というこの瞬間だけなのですよね。
今回は、私たちの心を「今」に集中させる方法についてのいくつかをご紹介します。

自分の力でコントロール出来るものと、出来ないものを見極める
 日常生活では、自分でコントロール出来ることと出来ないことがあります。
 たとえば、天気、人の心、他人の評価、試験の結果など、自分では、コントロール出来ない
 ことですよね。 このことで不安をつのらせたり、イライラしたりするのは、無駄に
 エネルギーを消耗して疲れてしまいます。
自分の興味のある事に集中する 
 私達は、自分の興味のあること、好きなことには時間を忘れて集中して行えるものです。
 何か心配事や不安が心を占めそうになったら、何か集中できる作業を始め、気分を切替えて
 みてください。たとえば、手芸・掃除・音楽・料理・工作などありますよね。
呼吸に意識を集中させる
 不安や怒りの感情のあるとき、呼吸は粗く早くなっています。
 心を整えるための呼吸法は、色々とありますが、今回は、呼吸に想念をのせる方法を
お伝えします。
 ゆっくりと息を吸いながら心の中でイメージしてみてください。
 「私の体の中に、呼吸と共に体の隅々にプラスのエネルギーが満ち溢れていく
 「宇宙の無限の力が全身に満ち渡っていく
 呼吸でお腹がいっぱいに膨れたら、吐く息と共に・・・
 「体内の老廃物が完全に吐き出されて、イライラした気持ちや不安な気持ちも出ていく
 「心も体も健康だ」 「全身が綺麗になり若返った」等など、自分を励ますポジティブな
  言葉がけをしてみてください。
 

 不安症状には、個人差があります。その人の状態によっては、専門医のカウンセリングが
 必要な場合があります。周りの方のアドバイスを聞いてくださいね。
 または、スポーツの分野で自分の記録を伸ばしたいなどの方々は、専門のメンタル
 トレーナーの指導を受けることをお勧めいたします。
 
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