月別アーカイブ: 2011年5月

ムダ話も心の栄養

あじさい
朝日新聞に、東日本大震災関連の、心を打つ内容の記事が掲載されていましたので、
ご紹介させていただきます。

石巻市の72歳の女性は、地震の津波により、一人暮らししていた
平屋建ての自宅が床上浸水しました。
自宅は、流されずに残すことができましたが、40年来の親友を失いました。
「何で自分が生きて、彼女が死んでしまったのか・・・」
そう思うと頭が真っ白になり、自殺を3回も試みました。
震災後は、避難所や娘の家、親類宅を転々としましたが、今は、6畳2間の自宅に
戻り生活を始めました。
彼女は、骨粗しょう症で両足を手術しており、足を引きずって歩きます。
それでも毎日、人が集まる場所に足を運んでいます。
彼女は言う。
「誰かと話さないとボケッと考え込んでしまう。会話を求めて歩くんだよね。」
彼女は、前を向いて歩み始めています。
同じ思いを持つ被災者との支え合いの中から、会話の中から・・・生きる希望、そして、
自分が生かされている意味に気づいていくことを祈りたいと思います。

私たちは、日頃は意識しませんが、人間的な繋がりや温かい会話が心のエネルギーに
なっています。
人とのコミュニケーションが、心や体の健康にとても大切なことは、様々な研究からも
証明されています。

アメリカの精神科医デビット・スピーゲルの研究では、乳ガン治療を受けた人たちが
集まり、その体験談を話し合う集まりの場を作り、その後の様子を調べました。
そのグループに参加した人達は、参加しなかった人達に比べて、患者同士の連帯感が
強まり、精神的な支えになり心理的負担が軽減していました。
そして、その何年後かに更に調べて見ると、グループに参加していた人々は、長生きしていたと
いうことです。

何気ない会話、ムダ話と思われる会話の中で笑ったりするだけでも心にゆとりが出来
ることで、心が和らいでいきます。

自分だけで考え込んでいると、視野が狭くなりますが、他の人と話の中から、自分とは
違う新しい考えを知ることで、認知が変わることもあり、違う考えを知ることで、思い込み
もなくなっていきます。

       ムダ話も心の栄養です。一人で悩まないで、
             家族や友人との会話で、心を楽にしていきましょう♪
 
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心の自由度について

新緑
自由には、政治的自由、社会的自由、言論・出版の自由、女性解放の自由など様々あります。
しかし、これらの自由の目的地である真の自由とは、心の自由と魂の自由です。
ヨーガの智慧は、この真の自由、心と魂の自由へと導いてくれるものです。

「自分を苦しめる事から自由になりたい。」 と誰もが思ったことがあると思います。
たとえば、口うるさい親から、又は夫から、上司から・・・。
しかし、今の自分を取り巻く状況から離れ、一時的には自由になれたとしても、それは真の自由を
手に入れたことになるのでしょうか。
ヨーガの智慧の教えである真の自由とは、執着、世俗的な欲望、無知からの解放、怒り、恐れ、
憎しみ、虚栄心などの衝動からの解放と自由のことを指します。

日本ヨーガ療法学会の理事長である木村 慧心先生は、「ヨーガとは、自由になれるもの、
心の自由度を広げてくれるもの」であると表現されています。

具体的な心の自由度を広げる考え方、行動の仕方について師のお話をまとめてみました。
・小さき個の自分を無くし、私という存在は、すべてのものと繋がり、すべてのものが
 私であると思える境地へと繋がっていくことで真の自由を手にすることができる。
・行為するときは、させられたという思いではなく、させていただくという思いで主体的に
 行動していくことで、私たちの心は自由に変えられる。
・様々な角度から、今かかえている問題を考えてみる。別の考え方は無いのか? いつもの
 偏った考え方を見直すことで、狭くなった視野が広がっていく。

ストレスの多い現代人、ストレス状況に置かれると視野が狭くなり、失敗した行動を繰り返す
ようになります。 ますます身動きがとれなくなるということも時にはあります。
今まで、押していたドアを引いてみるような、ちょっとした機転(心の自由度)が大切なの
ですよね。

       ~ 今のあなたの心の自由度について考えてみませんか ~
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