私たちは、誰もが悲しみや苦しみから解放されたいと願い、決して終わることのない幸せを手に
入れたいと願っています。
では、その悲しみから解放されるためには、何かを手にいれなければならないのでしょうか?
私たちに足りないものがあるのでしょうか。
ヴェーダンタ哲学の骨格となる教えの中では、私たち人間は生死を越えた存在で、
完全なるものであり、存在と純粋意識と歓喜の性質そのものであると説かれています。
人間は、神様の御心のままに造りだされました。ですから、人間の内部には、本質的に
神性である完全なる原理、性質、御力、美しさ、全能性、崇高性、純粋性とよばれるものが
具えられているのです。
しかし、私たちは、心や身体のとりことなり、不完全なあらゆる体験から、不安、痛み、
苦しみ、心配、執着、恐れを生み出しているのです。
そして、自分には限りがあり、不充分であるという思い込み、自分には何かが足りないと
思う、その欠如感がすべての問題なのです。
自分が不十分であるという思い込み、限られた存在であるという欠如感が原因となり、
自己の存在価値が見出せなくなり、絶望感を感じてしまう人も多くいます。
自分が不十分であるという欠如感を無くすことが、幸せへと到る道なのです。
その為には、ヴェーダンタ哲学の教えである神性を意識し「私たちは既に十分な存在である」
ということを知ることなのです。
欠如感を埋めるために、何かを手に入れるのではなく、その事を知り、その神性を絶えず意識し
ながら行動していくことが大切なのです。
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月別アーカイブ: 2010年11月
「快ストレス」と「不快ストレス」
日増しに気温が下がり、そろそろ各地で写真のような紅葉が見られる季節になってきましたね。
今回は、「快ストレス」と「不快ストレス」についてです。
一般にストレスというと、痛みや心の悩み、家族が亡くなったり、大災害にあったりなどの
ネガティブな「不快ストレス」のことが思い浮かびますよね。
しかし、結婚や子供の誕生、旅行(休暇・レクレーション)などの楽しいことや、嬉しい
出来事もストレスになります。身体にとって受け入れやすいので「快ストレス」と表現されます。
しかし、「不快ストレス」と同じように「快ストレス」も極端に強くなれば有害なものです。
喜びや感動も興奮し、自律神経系や内分泌系に大きな負担をかけているのです。
変化があれば、そこに何らかのストレスがあると思われます。
アメリカの社会心理学者・ホームズとレイ(Holmes&Rahe1967)は、生活上のあらゆる出来事が
ストレス源になることに着目し、日常生活において、どのようなものが人々の心理的ストレス
刺激(ストレッサー)になるのかを調べ、下記の43項目のライフイベントからなる社会的再適応
評価尺度を作成しました。
選んだ点数を合計し、200点~300点あれば・・・半数以上が翌年くらいにストレス症状が心か身体に
表れるであろうとホームズとレイは考えました。
ストレスは、文化圏や個人のストレスの受け止め方に違いがありますが、ご自身の今年一年間にあった
出来事と照らし合わせてみてください。
【ストレッサー点数表】
1 配偶者の死 ・・・・・・・・ 100
2 離婚 ・・・・・・・・ 73
3 夫婦の別居 ・・・・・・・・ 65
4 刑務所などへの勾留 ・・・・ 63
5 近親者の死 ・・・・・・・・ 63
6 自分のけがや病気 ・・・・・ 53
7 結婚 ・・・・・・・・・・・ 50
8 解雇 ・・・・・・・・・・・ 47
9 夫婦の和解 ・・・・・・・・ 45
10 退職や引退 ・・・・・・・・ 45
11 家族が健康を害する ・・・・ 44
12 妊娠 ・・・・・・・・・・・ 40
13 性生活がうまくいかない ・・ 39
14 新しく家族のメンバーが増える 39
15 仕事の再調整 ・・・・・・・ 39
16 経済状態の変化 ・・・・・・ 38
17 親友の死 ・・・・・・・・・ 37
18 職種換えまたは転職 ・・・・ 36
19 夫婦の口論の回数が変わる ・ 35
20 100万円以上の抵当(借金) 31
21 抵当流れまたは借金 ・・・・ 30
22 仕事上の責任の変化 ・・・・ 29
23 子供が家を去っていく ・・・ 29
24 身内のトラブル ・・・・・・ 29
25 優れた業績をあげる ・・・・ 28
26 妻の就職、復帰、退職 ・・・ 26
27 復学または卒業 ・・・・・・ 26
28 生活状況の変化 ・・・・・・ 25
29 生活習慣を変える(禁煙など) 24
30 上司とのトラブル ・・・・・ 23
31 勤務時間や勤務条件の変化 ・ 20
32 転居 ・・・・・・・・・・・ 20
33 学校生活の変化 ・・・・・・ 20
34 レクレーションの変化 ・・・ 19
35 宗教活動の変化 ・・・・・・ 19
36 社会活動の変化 ・・・・・・ 18
37 150万円以下の抵当(借金) ・ 17
38 睡眠習慣の変化 ・・・・・・ 16
39 家族だんらんの回数の変化 ・ 15
40 食習慣の変化 ・・・・・・・ 15
41 休暇 ・・・・・・・・・・・ 13
42 クリスマス・お正月 ・・・・ 12
43 ちょっとした法律違反 ・・・ 11
必ずしもストレッサーを避けなければならないというものではなく、むしろ適度な
ストレスを克服することで人間的にも成長します。
しかし、自分自身が、今どのくらいのストレッサーを受けているのかを客観的に意識
することも大事なことです。
心と身体を守る為にも自分自身の心と身体の声に気づいてあげてください。
自分で気づき、毎日の生活の中に心と身体を休めるリラクセーションの時間を取り入れていきましょう♪
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