月別アーカイブ: 2010年9月

ヨーガと内観 (自分を観る)

秋桜 コスモス
暑かった夏に終わりをつげるように、秋桜(コスモス)の花が綺麗に咲き始めました。
今回は、ヨーガと内観についてのお話です。
日本ヨーガ療法学会の関連する学会で、日本内観学会というのがあります。
ヨーガ療法は、インドから伝わるアーサナ、呼吸法、瞑想を行いながら、肉体の意識化から呼吸の意識化
へと意識化の範囲を広げながら、自分自身を客観的に見つめていきます。 
自分自身を客観視することで、不安感、抑うつ感、怒りなどのネガティブな感情を治める効果があり、
心に平和と調和が生まれます。
一方、内観は、仏教の「自分を見つめる身調べ」というのが源流になっていて、人間関係の意識化を
しながら自分自身を客観的に見つめていきます。
今の立場(観照者)となって、過去の記憶の引き出しから、今でも気になっている出来事を引き出しから
取り出し、「その時の判断基準はどうだったか?」 「あのとき、人に迷惑をかけていなかったか?」 と
客観的に見ながら、まずい部分があれば、修正(認知を変える)していきます。

内観による瞑想で、自分を調べていくと・・・自分のことがよく分かることで、他人の気持ちが分かるように
なり、その内なる変化により自然に・・・感謝の気持ちが芽生えてくるそうです。 
内観体験者の多くは、感謝の気持ちが芽生えたことで、仕事や家庭内のトラブルも解決されていったと
語っています。
私達は、他人の事は、粗探しできるほどに客観的に見てしまいます。
皆さんも経験があると思いますが、それでは、相手との仲も悪くなる一方ですよね。
ヨーガ療法も内観も共通点は、自分自身だけを客観的に見ていく 「自分を観る」 ということです。
具体的には、内観による「自分を見つめる身調べ」は、次のように行っていきます。
これまでの人生の中で、お父さん、お母さん、又は、親代わりの方との人間関係を意識化していきます。
していただいたこと」 
それに対して、してお返し出来たこと」 
ご迷惑をおかけしたこと」  ・・・この三つのテーマで身調べしていきます。
生意気だった中学時代はどうだったでしょうか? 良い事は、全部自分のお手柄にし、身近な人には・・・
今でも、その時の事に恨みを持っているということはないでしょうか?
中学の頃に通っていた学校とか、通学路とか、住んでいた家を思い出しながら、身調べしていきます。
この時も、注意しなければいけない事は、「親を客観的に観ている」のではなくて、「その親に対しての
あなたの心がどうなっていたのか?」を見ていきます。
自分の宗教性の基礎である母親との関係(又は、母親と同じような身近な存在)をしっかり調べることは、
「自分が出て来た根本存在」に気づくことになります。自己存在の基礎固めとなります。
内観瞑想は、自分で気づきながら変化していくことで、自分で悟れるので癒されていきます。

現代人は、変化のめまぐるしい社会において、自分自身を見失ってしまい多くのストレスを受けています。
東洋の智慧には、「観ている側」 「観られている側」が常にあります。
自分自身を見失っている現代人の多くは、この観る側の自分がしっかりとしていない為に、観られる側
の自分でゴチャゴチャになり  「我を見失う」 とか、 「自分が何をやっているか分からない」 という
ことになってしまっているのです。

「自分の身調べ」は、人によっては、非常に苦しいことかも知れません。しかし、ゆっくりと時間をかけながら
一生を懸けてやり続けていく最大のテーマであると思います。

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仕事のストレスに対処する50の心得

イルカの写真
ディーバの元会員様で、現在はスイスで働いている方がいます。その方の会社でこの50の心得
広まっているそうです。
職場の方がインターネットのサイトで見つけて、社員に広まり、好評だそうです。
これから年末に掛けて、彼女の会社は大忙し、プリントアウトして、手元において気に留めながら
皆さん仕事を頑張っているそうです。
原本は、英語なのですが、彼女に簡単に分かり易く翻訳していただきました。
ヨーガの智慧に通じるので、ご紹介します!

1. できないことを約束しない
2. 感情にコントロールされないように、感情を制御するすべを身につける
3. ユーモアのセンスを磨く
4. 完璧を求めない
5. 自分も他者もマイクロマネージしない
6. 睡眠をしっかりとる
7. 仕事場に10-15分早く着くように心がける
8. 定期的に休憩をとる
9. 昼休み散歩をする、或いはストレッチや体操をする
10. カフェインを摂りすぎない
11. 朝食と昼食をとばさない
12. ストレスの兆候(不安・頭痛・怒り)に気付き、未然に防ぐ
13. 職場で友達・味方を作る
14. 自分のストレスについて他者に話す
15. 呼吸を意識する:ゆっくりと深く
16. 職場に家族 (或いは幸福な気分にしてくれるイメージの)写真を飾る
17. 今に集中する (過去のことで悩まず、未来のことで不安にならない
18. 一人の時間を作る
19. 泣く・枕を殴るなど、人に害を与えないストレスのはけ口をみつける
20. ルーティン作業に変化をもたせる
21. 複数の処理を一度にしようとしない
22. 自分の人生にとって何が大事かを思い出す
23. 自分の技能を磨く:よりよく早く
24. 自分に何が求められているかきちんと理解する(上司と話す)
25. 様々な視点から状況を見るようにする
26. 自分の性格に合う仕事を探す
27. 「できません(ノー)」と言えるようになる
28. 常に万が一の時のためのプランBを用意する
29. 準備・整理をきちんとする
30. 机を綺麗にする
31. 先延ばしにしない
32. 仕事場をできるだけ人間工学的にする
33. 心地よく、自分に似合う服を着る
34. 肯定的なことを言ってみる
35. 自分の上司をマネージできるようになる
36. 瞑想する・祈る・沈思する
37. 否定的な人をできるだけ避ける
38. 自分の仕事について気に入っていることを書き出してみる
39. この1年で自分が達成したことのリストを作る
40. 自分の人生のゴールをはっきりとさせ、毎日たとえ少しでもいいから、それに向けて一歩前進させる
41. ありのままの自分を好きになれるようになる
42. 笑顔を作る
43. 幸せな気分にしてくれる趣味をみつける
44. 優先順位をつけれるようになる、権限委譲できるようになる
45. 自分と他者を比べない
46. 必要な時は助けを求める
47. 大きな仕事は簡単に理解できる大きさに分けて考える
48. 自分の限界を知り、他者にもそれをわかってもらう
49. コントロールできないことをコントロールしようとしない
50. 頑張る!
49番の「コントロールできないことをコントロールしない」は、たとえば、お天気、人の心、他人の評価、
試験の結果など・・・私達は、コントロール出来ないことをコントロールしようと思いがちです。
行為の結果は、大いなるものに委ねながら「今」に意識を集中していきましょう。
くよくよと不必要なことに悩まないで前向きに、自分で解決できない事は、人の助けを求めることも
時には必要です。 柔軟な心で、様々な視点から問題の解決策をみつけていきましょう。
そして、忙しいときにも、一人の静かな時間を持ち、自分を客観的に観るという心のゆとりを持つことを
心がけていきたいですね。

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