月別アーカイブ: 2009年7月

~ インナーチャイルドを癒す ~

きりんの親子
インナーチャイルドを癒すためには、まずは潜在意識に押し込めていた感情を浮上させて
いかなければなりません。

潜在意識の中から浮上させてその感情に気づくきっかけは・・・
同種の出来事、過去に経験したような感情の乱れが起こったときにインナーチャイルドと
共鳴し気づくことに繋がります。
感情が乱れたときにインナーチャイルドの叫びに気づき、いつこの感情を抑圧したのかを
客観視していきます。

静かに落ち着ける、本当の自分を出せる場所で呼吸に意識を集中させていきます。
心が落ち着いてきたら、いつも感情が乱れたり、怒ったりする原因について考えながら
その奥にある子供の頃に抑圧して押し込んでいた感情を出していきます。
何が辛かったのか。あの時は両親にどうしてほしかったのか。等を具体的に思い出し、
怒りや悲しみの感情を出し切ってください。
時には、子供の頃の自分を思い出しながらしっかりと抱きしめてあげてください。

このように感情が乱されたときに、インナーチャイルドの叫びであると自覚することによって
、その感情に取り込まれるのではなく客観視できるようになります。
もう手放してもいい、人に話せるときがきたら、セラピストや友人の力を借りながら、意識化
していくのもいいですね。
このような作業を何度も何度も繰り返しながら、自分で自分を癒すセルフヒーリングを行って
いきます。
思い出しても悲しくもなく、怒りの感情も湧かなくなれば、インナーチャイルドが癒された
状態といえます。

インナーチャイルドが癒されると、今までの価値観や物の見方が変わっていきます。
周りの人々に対する感謝の気持ち、生きている喜びが感じられるなど様々な変化が現れます。
インナーチャイルドを癒し、本当の自分に出会い、本当の幸せに出会う為に、今を受け入れ
前に進んでいきましょう。

インナーチャイルドについて

象の親子
インナーチャイルドとは、大人の自分の中にいる傷ついた子供の自分です。
大人になっても癒されない子供の頃の恐怖心、怒り、悲しみなどの抑圧された
感情のことです。
慢性的な心身の病、人間関係のトラブルが絶えない、些細なことでイライラしたり
怒ったりが絶えない人は、傷ついたインナーチャイルドを抱えているかもしれません。
心理療法の分野では、この傷ついたインナーチャイルドを癒すことが、人や社会を
幸せに導くことにつながるとも言われています。

子供の頃に受けた親からの虐待、他の兄弟と差別され育った記憶、親のコントロールで
価値観を植えつけられて、自分の意見を言えなかったりなど、様々に原因は考えられます。
インナーチャイルドを癒されないままで大人になると、虐待された子供が、悲しいことに
自分の子供に虐待してしまうこともよく聞かれます。
または、表現されなかった抑圧された感情は、形を変えて心と体の疾患となって
現れたりします。
私の周りにも多くのそのような悪循環の症例がみられます。

心の傷があるところには、必ず執着があります。
何かに頑固にこだわるという執着は、意志の力の及ばない無意識にある心の傷です。
それを手放すには、抱え込んでいた時間の長さを考えても、時間がかかりますが、
無意識化に沈めたインナーチャイルドに気づき、自分自身で少しづつ・・・少しづつと
雪解けのように溶かしながら、手放していくことしか方法がないのです。

自分自身のエネルギーを親や誰かを憎んだり、自分を責めたりすることに使うのでは
なく、「何かに夢中になること」や「自分を輝かせることに没頭する」事に使うために
私達は生まれてきたのです。
本当のあなたは、生き生きと自分の感情を表現できるのです。
今よりもっと自由な心の状態に出合えるチャンスはきっとあります。

               次回は、~ 「インナーチャイルドに気づき、心を癒す」 ~です。