月別アーカイブ: 2009年2月

国民の為の医療  ~ 統合医療について ~

統合医療
前回のブログの アンドルー・ワイル博士は、統合医療の先駆者であります。
統合医療は、博士が教授を勤めているアリゾナ大学医学部から活動が開始され
今では、米国を代表する13の大学で教育が進められています。

このアメリカ発祥の統合医療が、わが国においても調査・研究を推進しながら
広がりつつあります。
上の写真は、日本統合医療学会(IMJ)のIMJ認定医・認定師・認定療法士の
認定試験受験のための必読本です。
ヨーガ療法は、認定療法士の中に含まれています。
西洋医療のみならず、患者に最も適切な療法を選択しながら、治療法を患者と共に
選択していくのが統合医療です。

日本統合医療学会(IMJ)の基本理念は・・・
①患者中心の医療
②身体・精神のみならず、人間を包括的に診る全人的な医療
③治療だけでなく、疾病の予防や健康増進に寄与する医学
④生まれて死ぬまでの一生をケアする包括的な医療

東洋においては「心身一如」という言葉にみられるように精神と身体との関係は
きわめて緊密であります。
本人の心の問題、その人の周りをとりまく環境の乱れがあると、心身に不調和が生じて
きます。
その為に、免疫・自然治癒力が弱まり、病気を引き起こしてしまう事が多いのです。
特に現代社会は、複雑になっている為、病気を診るときは、その人を全人的に診ることが
重要となってきます。 その個人によって問題も多様化しています・・・。
日本統合医療学会(IMJ)の基本理念は、現代を生きる国民の為の医療であり
国民の求めている医療体制であります。
システムの構築には、時間と労力を要すると思われますが、理想的な形を描き
ながら、進んでいくことを強く望みます。

自発的治癒について

アンドルー・ワイル博士
「癒す心、治る力」「心身 自在」の著者であるアンドルー・ワイル博士は、
アメリカ合衆国の健康医学研究者、医学博士である。
現在は、アリゾナ州にあるアリゾナ大学医学学校診療教授、同校の統合医学
プログラム理事を務めています。

この本の内容は・・・
人には、自ら治る力が備わっている。その治癒力を活性化させることで
絶望的な病から奇跡的に生還した人は少なくない。
現代医学から、自然生薬、シャーマニズムまで、人が治るメカニズムを
究めた、アンドルー・ワイル博士が、自らの臨床体験を基にして、実際の
治癒例と処方を具体的にわかりやすく記した世界的ベストセラーとなった
医学の革命書であります。
本書の内容は、非常に興味深く 「自発的治癒」という言葉が多く使われて
います。
人それぞれに、嗜癖があると思います。(タバコ、お酒、過食・・・)
博士は、人はどんな嗜癖からも抜け出せると書いてあります。
それには、「動悸づけ」が鍵となり、そして、決意し、新しい行動パターン
に変化させていくと書いてあります。

「人は変われるのです」
最適な健康状態の達成を阻害している習慣的な行動のパターンを変えて
いくのです。
治癒は、患者の内部か起こるものであり、その治癒系をうまく働かせる
ことで、自然治癒力を高め、法外な費用のかかる医学的介入を用いら
なければならない理由も少なくなります。
そして、医学の真の目的は、治癒を助け促進するとことにあると・・・
この本を読んでいると、「自発的治癒」の深い意味と、自分自身の
生活のパターンを見直す気持ちに自然となるのです。

そして、アンドルー・ワイル博士曰く・・・
「健康とは、自己の生命を賢く制御した人達に与えられる無条件の属性である」

             ~ 次回は、統合医療についてです ~