サルヴェーバヴァント(万人への祈り)
オーム(0M) サルヴェー バヴァント スキナハー
サルヴェー サンートウ ニラーマヤー
サルヴェー バドウラーニ パシャンートウー
マー カスチードウッカ バーグバヴェー
オーム(0M) シャンティー シャンティー シャンティヒー
大いなる神様 すべての人々が幸せでありますように・・・
すべての人々が健やかでありますように・・・
すべての人々に繁栄がもたらされますように・・・
すべての人々が苦しみを克服できますように・・・
オーム(0M) 寂静 寂静 寂静
インドでは、儀式の時に真言(マントラ)を唱えますが、そのマントラの最初と最後に
必ず 聖音オームを唱えます。
聖音オームを唱えると、その場所の空気が変化し、とても神聖で静寂な空間が
作られます。
この聖音オームは、全ての音を網羅した音であり、私達の意識化の範囲を広げて
いきます。
宇宙の根本原理であるブラフマンを象徴する真言(マントラ)でもあります。
上の写真は、スワミ・ヴィヴェーカナンダヨーガ研究財団の真言を唱えたり
瞑想をしたりするホールで、聖音オームのマークが書かれてあります。
施設のあらゆる場所に聖音オームマークが書かれてありましたね。
ベッドカバーや枕カバーにも・・・
この聖音オームなる音は、チャーンドーギヤ・ウパニシャドには、このように
解説されています。
「まさにこの阿吽なる音は、同意の際の言葉(オウ)である。それというのも
人が何かに同意する際に発するのは、単純に「阿吽・オウ」という言葉だからである。
そして、同意された事柄は即ち、成就されたことになるのである。
斯くのごとくに、この事柄を理解している者が、この阿吽なる音は神様を讃詠する音
(ウドギータ)であるとしてを瞑想を施せば、その者はまさしく種々の願望成就者と
なるのである」
聖音オームは、真理を探求するための障害を取り除き、心の静寂を得ることが
できます。
心と体の調和が得られないと、精妙な真理を理解することは不可能です。
心が静寂となり、真理を理解する能力を得られるように聖音オームを唱えるのです。
2009年の年頭において、この聖音オームの宗教的・哲学的な意味を改めて理解し
ながら、新たな気持ちで唱えてみましょう。