月別アーカイブ: 2008年12月

初代シャンカラ・アーチャーリア生誕の地  ~カーラディー~

シャンカラ生誕の地
神秘の国インド、神秘に満ちたインドの聖者たち、その中でもインド史上最大の聖者と
称せられる 初代シャンカラ生誕の地を訪れました。
まずは、寺院の横を流れる川べりへと移動し、静かに流れる川を見ながら心を静め
手足を清めました。
寺院の中では、初代シャンカラの弟子となる僧侶達が修行をしている姿が見られ
今もなお、宗教的伝統の存在とその存続を肌で感じることができました。

インド最大の哲学者と言われている初代シャンカラの偉大さとは・・・・
中世初頭の仏教からヒンドウー教への転換期にシャンカラがヒンドウー教の思想的確立に
決定的役割を果たしたと言われています。
インドの神秘主義の代表として、シャンカラ的一元論(絶対者ブラフマンと自己の本質
アートマンとの直接的同一性)が高く評価されました。
数多くのインド聖典の注釈を行い、主著は「ウパニシャド」「バガヴァッド・ギーター」
「ブラフマ・スートラ」等であり、独立作品として「ウパディーシャ・サーハスリー(千の教説)」
を著作しています。
幾世紀も前に書かれた聖典、これらの聖典は変わることなく受け継がれています。

私達は、常に変化し続ける世の中に生きています。 その世の中で心を乱されることなく
意識を外側の事柄から、内側(真我=自己の本質であるアートマン)へと向かわせてくれる
智慧がインドの聖典の中にはあります。

2008年、日本は 「変」 の一文字で表わされ、政治経済においても、または日本を取り巻く
世界の情勢の上でも変化の多い年となりました。
2009年も自分にとって不都合な変化が起こるかも知れません。
そんな時こそ、変化しないもの(自己の本質であるアートマン)と繋がる努力と智慧が必要と
なります。
苦しく厳しい状況の中、智慧を絞り行動することで自己成長が得られます。
不安定な心を内側へと向かわせていき、今何ができるのか、何を自分に求められているのかを
しっかりと見極めて行動していきましょう。

迎える2009年が皆様にとって自己成長に繋がる素晴らしい一年となることをお祈りいたします。

スワミ・ヴィヴェーカナンダヨーガ研究財団 訪問記

バガヴァッドギーター
施設内は、ヨーガ療養施設、ヨーガ研究・教育施設等があり、プラシャンティ・クティラム
(安らぎの里)と呼ばれています。
以前この場所は、樹木がうっそうと茂ったジャングルのような場所だったそうで
今も自然がいっぱいの森の中にいるような感じがします。
朝は鳥のさえずりの声で目が覚めて、周りの樹々はには霧がかかっていて
幻想的であり、とても癒されます。

上の写真は、施設の中央あたりにある聖典「バガヴァドギーター」に登場する
クリシュナ神と将軍アルジュナそして馬車の像です。

SVYASAの設立の目的は、スワミ・ヴィヴェーカナンダ師の意思を継いで
ヨーガの智慧を日々の生活へ生かす方法を伝え、ヨーガ療法の効果を科学的
に研究することにあります。
現在では日本国内でもスワミ・ヴィヴェーカナンダヨーガ研究財団の監修
により、ヨーガセラピスト養成講座が開講されています。
今回は、ヨーガ療法が指導されている様子も見学させていただきました。
疾病別に部屋が分かれていて、プログラムが組み立てられています。
関節痛のクラスを受講させていただき、実際にどのように指導されているかを
体験することが出来ました。

その他に、バジャン(マントラ詠唱)やトラータカ、プラーナヤーマ等の実習も
体験することができました。

現在ディーバのレッスンでトラータカ(視力回復・眼精疲労に効果的)を行っています。
眼精疲労の方が多く人気のプログラムです。

この施設では、肉体的、精神的、社会的、そしてスピリチュアルな面でも
総合的な健康を実現する智慧を私達に提供してくれます。

このスワミ・ヴィヴェーカナンダヨーガ財団で学んだ智慧は、自分の為にも
そして、広く多くの方々の役に立てるように、日々研鑽していきたいと改めて
思う事ができた貴重な体験となりました。

                    ~ 次回はシャンカラ・アチャーリャ生誕の地です ~