南インドのカルナータカ州の州都バンガロールに「アーユルヴェーダグラム」は
あります。
年間を通して爽やかな気候に恵まれています。 特に今回の滞在期間の11月は
とっても過ごしやすく、日中の日差しはキツイですが、夜はかなり涼しかったですね。
施設は緑にあふれ、まるでバリ島のリゾートホテルを思わせるような空間が
広がっていて、その場にいるだけでリラックスできます。。。
現在、日本でもアーユルヴェーダは人気でエステやスパのメニューに多く取り入れ
られていますが、ここ「アーユルヴェーダグラム」では、ドクターの指導のもとで集中して
治療を受けられます。
ヨーガのクラスもあり、呼吸法や瞑想などの指導も受けられます。
食事もベジタリアンメニューで、メニューも豊富で身体に優しく、食の方面からも
身体が浄化されていきます。
まずは、施設に到着すると、ドクターの問診が始まります。
現在の持病や、寝つきが悪いとか、便秘、頭痛などの日頃の不調なところを
ドクターに伝えます。
脈診、血圧測定により、各自のドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)を判定し
日頃の生活でのアドバイスを聞きます。
~ そして、至福のアーユルヴェーダマッサージ(アビヤンガ) ~
各自に合った薬草成分を入れたオイルで、二人のセラピストにより、頭の先からつま先
までのオイルマッサージが行われます。
温かいオイルがリラックスを誘い、薬草の香が(少しきつめの香)が、身体の解毒に
効きそうです。。。
~2日目は、更にシロダーラ(頭部)を加えて、更に身体を芯から浄化していきます~
シロダーラは、温めたオイルを額全体にゆっくりと指圧するように垂らしていきます。
頭の中のイライラや不安な気持ちがオイルと共に溶けていくようです。
~ 日常生活から離れて、このアーユルヴェーダの本場である南インドで
身体の芯から本当に癒されました~
今回はショートステイでしたが、時間に余裕のある方は、ゆっくりと滞在されることをお勧めします!
~次回は、ヨーガセラピー施設の滞在記です~
月別アーカイブ: 2008年11月
~生命の科学 ~ アーユルヴェーダ ~
アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で 「生命の科学」 です。
西洋医学か病気の症状を取り除くことを主にしているのに対して
アーユルヴェーダは、病気の原因をなくすことだけではなくて、
より深いレベルにまで働きかけ、身体と心のバランスを保つことで
病気への抵抗力をつけようとしています。
ヨーガ哲学と同じように調和とバランスがその原点であります。
アーユルヴェーダの考え方では、この世のすべては、ヴァータ、ピッタ、カパという
3つのドーシャから成り立っています。
誰でもが、3つのドーシャから成り立っていると考えられていて、どれか一つか二つの
ドーシャが優勢になります。
このドーシャのバランスを上手く保つことは、健康を増進するためだけではなく、
ストレスに対処する上でも大きな意味を持ちます。
これからの季節、秋から冬にかけては、ヴァータが優勢になります。
風、早い動き、乾きなどの性質で、風邪や咽喉炎、呼吸器の感染症、肌の乾燥
などが起こりやすいです。
身体を冷やさないように暖かい服装をして、温かい食べ物、飲み物を
摂取するようにします。
消化の力も低下しますので、食事の15分~20分前にショウガを食べたりする
のも胃を刺激して消化の力を高めてくれます。
そして、食後はゆったりと過ごすようにします。ヨーガの呼吸法なども取り入れて
みましょう。 ~ ゆったりとした深い呼吸を行います ~
そして、渋いお茶などもヴァータを悪化させ、便秘にもなりやすいので、食事と
食事の間の飲み物も、白湯(2分ほど沸騰させたお湯)に変えてみましょう。
それだけでも、身体が楽になり、便秘も解消されます。
特に、これから年末にかけて、忘年会があったり、仕事も慌しくなり、日頃よりも
食生活が乱れがちです。 お身体を充分に労わってあげてくださいね。
~来週は、生徒さん数名とアーユルヴェーダの発祥の地である南インドに行って来ます。
次回はその体験談を書かせていただきます ~ お楽しみに!