認知症にならないための決定的予防法

認知症の本
この本の著者である ヴィンセント・フォーテネイス氏は、神経学から精神医学、リハビリテーション
医学まで、幅広い教育を受けてきたドクターです。
彼の父親を襲ったアルツハイマー病の感情的な体験と神経内科医として見てきた文献を調べ上げ、
みずからの経験を活用しながら書き上げたアルツハイマー病を防ぐための処方箋のような本です。

アルツハイマー病は、予防が可能であり、遺伝的素因がある人でも発症を遅らせることが出来ます。
実のところ・・・現代医学は、寿命を延ばすことには成功しましたが、脳の老化、脳の寿命を延ばす
ことには、成功していません。
脳の老化は、30代から始まっています。 脳を老化させない生活を、日々の生活に早く取り入れ
ていきたいですよね♪

それでは、本に書かれてあるアルツハイマー病を防ぐ【4ステップ】をご紹介します!
【ステップ1】・・・バランスと調和のとれた食事
     ○抗酸化物質(ビタミンA・C・Eを含む食品など)、オメガ3脂肪酸(魚、魚油に含まれる)、
      葉酸(豆類、アスパラガス、柑橘類など)の脳を活性化する食品を中心にした食事をとる。
【ステップ2】・・・筋力強化(アイソメトリック)
     ○運動はストレスを減らし、脳を活性化させます。不安やうつ状態を軽減し、気分も明るく
      なることにより脳の老化防止に繋がります。
      脳を鍛えるための筋力強化運動として「アイソメトリック運動」を勧めています。
      脳を活性化する成長因子を刺激し、筋肉の機能的能力を高めます。
      
    ●アイソメトリック運動とは?
     当教室(ディーバ)でもレッスン中に行っていますが、筋肉の等尺運動のことで、筋肉を
     収縮させるのではなく同じ長さに保ちながら力を加えていく運動です。
     特別の器具もいりませんし、高齢の方でも気軽に行うことができる筋力アップの運動です。  
【ステップ3】 ・・・脳の強化(ニューロビクス)  
     ○脳によい刺激があれば、生涯を通じて脳は、成長し続けるそうです。
      新しい活動に参加したり、人の世話をしたりしながら、社会との強い絆を持つことは、
      脳を鍛えることになります。
      新しい事に興味を持ち、チャレンジしたりすることも脳を若くさせます。
【ステップ4】・・・休息と回復(自分の静かな世界を見つける)
     ○深い眠りは、ドーパミン、セロトニンを始めとする神経伝達物質を充分に生成するのに
      大切です。 早めに就寝し、7~8時間の睡眠をとる。
     ○弛緩反応、腹式の深呼吸、音楽を聴く、瞑想、祈り、ヨガなどのリラクセーション療法
      を行うことを勧めています。

 一日を通して、何度でもリラクセーション療法を利用することで、深い眠りへと繋がっていきます・・・。
ステップ1~4まで、簡単にご説明しましたが、特にステップ4の「自分の静かな世界を見つける」は、
孤独になるという意味ではなく、自分が今やるべきことを見直す為の・・・静かな時間を作りだすことが
大切だということです。自分自身の内側に向かいながら、日々の瞑想を行っている人は、アルツハイマー病
を発症する確率が低いそうです。

      ~ 脳の健康のために、皆様もステップ1~4を実践していきませんか ~
 ●「認知症にならないための決定的予防法」 ヴィンセント・フォーテネイス著
   発行・・・ 河出書房新社