月別アーカイブ: 2008年10月

バガヴァッドギーター ~ 神の詩 ~

タージマハール
10月19日にバガヴァッドギーターの勉強会が行われました。
当教室の生徒さん、そしてヨーガ療法士やヨーガを勉強して
いる方々に、多数お集まりいただきました。

バガヴァッドギーターは、世界的によく知られた聖典である。
しかし、単独で書かれた聖典ではなく、元々はその著書が
聖師ヴィヤーサだといわれている十八巻九万詩節から成る
大叙情詩「マハーバーラタ」の中に収められている、ヨーガに
関する智慧の書である。

インドでは、ある説話や思想を伝えるに口伝を重要にしていた
ので、口伝が文字化されるまでにかなりの時間を要するので、
紀元前のはるか昔から、バガヴァッドギーターの智慧は語り
継がれていたのではなかったとも言われている。

バガヴァッドギーターは、「平等の境地」に立つための智慧である。
今回の、第十八章 ~行為の放棄による解脱 ~ 54節によると
「絶対者ブラーフマンと一体となり真我が静寂状態になった者は、
嘆くことも期待することもなく、万物を平等と見て我を最高に信愛する
ようになるのだ」

我々が何か行為(働き)をするとき、それぞれに動機はあるはずです。
しかし、その結果に縛られてはならない。
その結果に縛られることがなく、我々は絶えず働かなければ
ならないのです。
あらゆる働きは必然的に、善と悪との混合であります。
善と悪とはともに、その結果をもたらすでしょう。
自分では善意だ思って働いた行為の結果が、自分の思うような
結果(他者からの反応)がない場合も多々あります。
その働きに非難の声が上がることもあるかもしれません。
しかし、その結果に執着し、縛られてはならないということを
バガヴァッドギーターの中で繰り返し説かれています。

このような聖典から得られる知識は、我々の不幸を永久に除く
ことのできる唯一のものであります。

聞きなれない言葉や記述が多いので、私には関係ないかも
と思われそうですが、実は身近であり、自分の今の悩み、
長い年月縛られていた心の悩みから、我々を助けてくれる
大きな力があります。

~ ヨーガ療法学会の理事長である 木村慧心先生の最新のヨーガセラピーの
                興味深い情報も得られますので、お気軽に参加下さい ~

食べて痩せる? 食品ダイエットについて

島バナナ
昨年は、「納豆ダイエット」 そして今年は「朝バナナダイエット」
が大流行していますね。
朝日新聞の記事によりますと、スーパーのバナナが毎日完売し、
数量の確保に頭を痛めているそうです。

朝ごはんを食べない人が、バナナだけでも食べるように
なったのはいいかもしれませんね。
メディアの影響力は大きく、そしてまた「ダイエット」という
言葉に日本人は大変弱いですねえ。

食べるという行為は、副交感神経を働かせますので、
イライラした感情やストレスから一時的に開放させて
くれます。
ですから、「食べて痩せる」というフレーズはとっても
魅力的なのです。

但し、ここで問題なのは、不自然なダイエット(栄養のバランス抜き)は、
個人差がありますし、思うような結果が得られなかった場合には、
その反動でリバウンドしてしまう事も多くあります。

では、どうして食べ過ぎてしまったりするのでしょうか。
どういった時に、食べ過ぎるのでしょうか。。。
自分自身の心の内なるサインを聞いてみましょう。
仕事上の問題がありますか。人間関係で悩んでいるのですか。
なんとなく寂しいのですか。

そのストレスの原因が、その心が手を伸ばし食べ物を口に
入れているのではないのでしょうか。
その原因を意識せずに、無意識に食べていることが多い
のではないでしょうか。

その原因をすぐに解消する事は難しいことですが、
まずは、その原因が何かを意識化してみます。
ヨーガ療法では、食べることで副交感神経を働かせる
のはなくて、ゆっくりとした動きに心を合わせることで
イライラした心を落ち着かせていきます。

無意識で行っていた行為を意識化させていきます。
身体と心に優しい方法で自分自身の本来の姿に
導いてくれます。(これは、ただ痩せるということで
はありません。)
心が落ち着いてくると、自然と食べる物も変化して
いきます。ヨーガでいう善性優位な食事へと自然な
形で変化することでしょう。
そして最後にあなた自身は、太っていようが、
痩せていようが、あなた自身の本質は変わらないのです。

自分自身の心と向き合って、身体を痛めつけることなく
優しい方法で行動していきましょう。